ご依頼の作品に金箔を使用する前につくったものたち

書いていたら長くなってきたので、別口で投稿することにしました。

ご依頼の件もそのうち投稿します。※その後しました!

ご依頼の作品に金箔を使用するのがドキドキだったので、別の作品で金箔さんにはじめましてを言ってみました。だんだん仲良くなっていきました。この辺りを、記録しておきます。

金箔、実際に使ってみて大好きになりました。製造工程の動画なども拝見し、職人さんが1枚ずつお引越をしていらっしゃる様子にも感動しました。ふわっふわっと、金箔がメンダコかクラゲのような振る舞いをするのです。

これからも色々したいです。きっかけをいただいたお客様にも大変感謝しております。

目次

ハート(独自の縁)

はじめて金箔を用いる作品は、ハートにしました。ちょっと大きめのハートです。少しだけ形のある何かに挑戦しようとしたとき、ハートを思いつきました。小さなのより大きなののほうが形をつくれそうでした。それに、思い切ってドドンと使ってみたかったのです。

この時点では、あかうつし紙を使用していました。今回だけでかなり多くのことを学びました。手漉き和紙もそうですが、耳が好きな私は、金箔も自分なりに耳に相当する部分をつくりたいと思っていました。初めてにしては素敵にできたと思います。あとは、表面の凹凸もおもしろいと思いました。梨地とかもできるようになりたいと思いました。

書きだすと長くなるのでこのくらいにしておきます。

ハート・星・丸(サンドイッチ)

次は、エッジをハッキリさせたかったのとちょっとだけ防護の意味も込め、サンドイッチ風にすることにしました。

ひとつ前のハートは、小川町の紙すきの村さんの楮100%手漉き和紙を4枚重ねにしてありました。2枚ずつ貼り合わせてから、それをさらに貼り合わせ4枚にしていました。今回は、2枚の段階で金箔を貼りつけるほうに色を塗り、枠になるほうを切り抜きました。

実際つくってみてから、あまり防護にはなっていないなと思いましたが・・・うんと小さく(金箔が見えるそれぞれのパーツを)切り絵のようにしたら、あるいは護れるのかもしれません。しかし、縁は護られています。

実はこのときは「あかうつし紙」を使用しないで金箔を支持体に貼り付けました。ふと思いついたのです。これだけでも書けることがたくさんありますが、今回は割愛します。ほんっと、書きたいですけれど。

こちらは12月の宇都宮の「おくりもの展」にメッセージカードとして出展しました。「純金箔を丸ごと1枚使用!」というのをセールスポイントのひとつにしようと思いましたが、手漉き和紙より金箔の方がわずかに幅があり、はみ出てしまいました。そのままはみ出させておこうかとも思いましたが、ちょっとしたことで破れてしまうこともわかりました。金箔って、とってもデリケートなんだなと思いました。

なんだかみすぼらしいので、端は払うことにしました。「丸ごと1枚!」は止して「ほぼ1枚!」にしました。実際つくってみて、端からほの見えるとはいえ、サンドイッチ方式は、丸ごと感があまり伝わらないかなと思ったりしました(これらのツイートは、挟む前のもので、挟むとさらにわからなくなりました)。

それから、もうひとつ問題がありました。痛いです。今年制作して、二度とつくらないと思った豆本を思い出しました。楽しかったのですが、痛くて、限界でした。

それを、すっかり忘れていました。切って、思い出しました。

そうこうするうちに「貼られたほう」が眠りからさめました。

引用RTの引用部分が毎回くっついてきてしまうのですが、最後は透明の袋に入れました。

大変だった分は、価格に反映させてみました。手を痛くして切り取ったカタワレも入っています(裏側に)。手漉き和紙の封筒付きで「おくりもの」と一緒に「おくるもの」として出展しました。メッセージカードですが、もちろん、そのまま飾っていただくこともできます。パッケージにハトメをつけるのが楽しかったです。

マイクロキャンバスに砂子

金箔の技法には色々あります。どれが向いているか、とにかくやってみました。

そのうちのひとつに「砂子」があります。金箔のカケラを散らすのです。専用の筒があり、粉の大きさを色々つくることができます。方法は色々ですが、6点に使用しました。長くなるので別にまとめました。

リンク先は、砂子ではないのも含まれていますが、だいたいは砂子です。ピンバッジということもあり、画面保護のためニスを塗りました。ニスだけでも金箔の表情がかなり変わる(純金なので変色はしません)ことがわかりました。これは好みの問題ですが・・・。私はニス無しが好きです(これについても書きだすととても長くなります)。が、さすがにピンバッジはニスを塗ろうと思いました。ニスの塗り方も、工夫しました。

砂子、楽しいです。金箔のカケラがふわっと舞う様子がとても美しいと思いました。動画を撮影したら、美しさがより伝わるのかもしれないと思いました。そのうち取り組んでみたいです。それぞれのカケラの形状も、着地もランダムで、作品の唯一無二性を強化できそうです。もっと色々、細かい調整などをできるようになりたいと思いました。

サンドイッチにしないでほぼ丸ごと1枚使用

手漉き和紙4枚重ねに対し、金箔を使用する作品の続きで、今度はサンドイッチにしないでほぼ丸ごと使用してみました。使用してみた、というか、流れでそうなりました。

最初のハートと似ていますが、今回は、背景にも絵具がある状態でした。金箔は、ほんの少しの水分や油分に吸い寄せられてくっついてしまいます。ウワサではそうでした。実際、それを経験することになりました。

もう乾いているから大丈夫だろうと思い、金箔を残したい部分に糊に相当するものを塗りました。そして・・・

金箔が画面にくっついてしまったので、ほぼ1枚使用することになりました。アクリル絵具のうち、比較的画面がさらっとするのを選んだのにこうなり、ビックリでした(アクリル絵具は速乾性が特徴のひとつとなっていますが、けっこうベタベタしていたりもします。なので、ある意味金箔向きかもしれません)。くっついたら、剥がすのは難しいです。そこに居たいんなら居てくださいということになりました。代わりに、しっかりくっつくように擦りました。

そうしたら、なんと!下地が薄く透けました。凄い!私は偶然、技法を発見しました(既に何か、名前がついているのかもしれませんが、私にとっては発見でした)。これも金箔の美しさのひとつだと思いました。和紙の凹凸がそのまま反映されているところもありました。薄く透けずに破れて思いっきり黒くなっているところもありますが・・・。元々、星の形を残して払い落とす予定だったので、部分的に成功している感じです。偶然性を活かした模様をつくることができて嬉しいです。うまくできるようになったら、濃淡や光の具合で、金箔だけで絵を描けそうです。今回は星だけですが・・・。しかし習熟はなかなか難しそうでした。

2枚目は、薄く透かすのが面白くなったので、再現性を得られるか実験しました。今度はなるべく破らないようにし、下地を薄く透かすことに注力しました。これは支持体の柔らかさによってもできたりできなかったりするのかもしれないと思いました。偶然この4枚重ねの手漉き和紙を使用したのはラッキーでした。1枚目も好きですが、2枚目は優しい感じにできて嬉しいです。それから、写真ではうまく写せませんでしたが、星の周囲にほんのり凹凸で模様をつくることができました。ごくごく薄い平べったい凸部が好きです。それから、実はおめめがあります。チャームポイント。

3枚目は、ちょっと違う感じになりました。支持体に全面的に絵具が塗ってあっても金箔が貼りつかないようにする方法を工夫しました。果たして、星の形に金箔を残すことにからくも成功しました。どうにかこうにか、ガタガタですが・・・

星だけだとなんだか変、と思ったので、この星に合わせ、ちぎり箔をランダムに配置することにしました。今まで金箔をほぼ丸ごと1枚(原価計算などもあり、1枚でどこまでできるかの挑戦でもありました。技法の部分はあまり伝わらないかもしれませんが、純金箔ほぼ1枚は伝わりやすいと思います。価格の違う作品が並んでいる時、1枚使っているからいくらとか2枚使っているからいくらとか。印刷屋さんなどは成果物に残る分の箔ではなく実際に印刷の工程に必要な箔で計算しているということも最近知りました。結局はどんな材料をどれだけ使っているかより、お客様のお好みに合うかどうかなのでしょうけれど・・・)で、切ったりしない正方形のままの使い方だったので金箔を使える範囲が限られていました。3枚目は結果的に今まで使用できなかった上下のスペースにも金箔を使うことができました。殻を破る絵になりました。大爆発!!!どっかーん!!!

これらの作品は商売繁盛の絵を、と思い制作しました。「黒地」は「黒字」とかけました。それから、画面いっぱいの大金星です。金箔は、定着の方法により光り方も様々で、今回特に光っている部分は、とても変化しやすいのでそっとしてあります(純金なので変色はしませんが・・・光り方が変わります)。

全然書き足りませんが、ひとまず投稿して次に進みます。

ありがとうございます。それでは、また。

ご紹介、ありがとうございます。
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この記事を書いた人

絵を描くのと石を眺めるのが好きです。緑も好きです。SWELLも好きです。名前の由来はFAXDMです。白黒のA4。あとは「塞翁が馬」みたいな意味も込めました。

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