GREEN展をきっかけに、様々な紙たちと知り合いました。
一旦立ち止まって振り返り、今後に活かすために列挙しておきます。
書きかけですが、会期中に公開したかったので、公開しつつ加筆していきます。
プレゼント
プレゼントは、これまで描き貯めたデジタル作品(AdobeFrescoで制作)から16点を選びました。GREEN展と関係ないのでは?そう思えそうなのもありました。というわけで、特別仕様にしました。台紙をグリーンにする作戦です。募集要項に背景緑の絵もOK、抽象画もOKと書いてあり、安心して応募できたのですが、その流れで台紙も緑にしてみました。
グムンドバイオサイクル‐FS クロロフィル
やはり、いちばんに書きたいのはこちらです。「グムンドバイオサイクル‐FS クロロフィル」。
ひとつ前の名刺の話にも書きましたが、大好きです。
ご来場いただけた方々へのプレゼントにも使用しました。
厚手のトレーシングペーパーと重ねる台紙になっていただきました。透け感を楽しんでいただきたかったので、何色かご用意しました。限定各10部の全部ではありませんが、全絵柄、少なくとも1枚は入っています。品切れの場合はご容赦ください。
トレーシングペーパーの保護も兼ね、少し大きめに切っていただきました。大きめといっても、シンプルなリバーシブルの白木の額にちょうど入るくらいの大きさです。
ビオトープGA‐FS フォレストグリーン
プレゼントの台紙の話が出たので、同じ役目を担っていただいた紙たちを書いていくことにしました。
次は「ビオトープGA‐FS フォレストグリーン」です。
今回GREEN展ということで、植物と人間の関わりの一形態であるビオトープが名前になっているところが素敵と思い選びました。私自身、かなり昔からビオトープに興味があります。なぜかビオトープはトンボのイメージです。
名前もさることながら、紙の質感や色も好きだったので選びました。「森と樅」にも通じる感じでした。強度も必要だと思ったので、210にしてみました。
ビオトープGA‐FS モスグリーン
ビオトープはカラーバリエーションが豊富です。先程の「フォレストグリーン」の他に「モスグリーン」もありました。
私は苔も大好きなので選びました。
ファーストヴィンテージ アップルグリーン
こちらも大変美しい紙(色も質感も)なので、選びました。強度も必要だと思ったので、思い切って270にしました。
台紙は以上です。もっと色々にしたかったのですが、予算や最低ロット、スケジュール、自分の技術の関係上、4種類になりました。紙屋さんから紙をわけていただく(加工もしていただく)体験は初めてで、大変勉強になりました。
細かいことを書くと、この少し前に和紙の問屋さんに全紙をわけていただいたり、小売店で全紙をわけていただいたりといったことはあり、初めてではないのかもしれませんが、こういった形は初めてでした。和紙を自分で重ねて厚さを出して切って台紙にしようと思っていた時期もありましたが、色々難しく、最終的にプロにお願いしました。お願いして、正解でした。
クラシコトレーシング-FS
時期が前後しますが、限定各10部の作品たちはクラシコトレーシング-FSに印刷していただきました。どうせならしっかりしたのがいいと思い、167kgを選びました。プリンパさんにお願いしたのですが、あっという間にご対応いただけて感動しました。
思えば、この辺りから私の紙沼、印刷沼は始まっていたかもしれません。
トレーシングペーパーにしたのは、透け感を楽しむためでしたが、当初は和紙と組み合わせる予定でした。もしかしたら、透け感は和紙と出会うことによって興味を持ったのかもしれません。あるいは、絵具の塗り重ねから。最近の私のキーワードのひとつは層です。
プレゼント関係の紙たちは以上です。
次は、見えない部分のプレゼント、作品の厚み調整材に使用した紙たちをご紹介します。
厚み調整材
杉の皮入り和紙(葉書大)
私の大好きな紙のひとつです。地産地消の一環でピッタリの素材を探す旅に出、その途中で出会いました。後継者が居なくて、もうつくられない和紙とのことでした。希少性もさることながら、一目見て、ああ好きだと思いました。耳の感じ、そして、表裏の表情・・・。植物がテーマのGREEN展にピッタリだと思いました。支持体にすることも検討しましたが、結局作品の後ろにこっそり入れることにしました。加工されたもの未加工関係なく、白木の額には全部入っています。ちょっと飛び出ています。ちょっと見えるから嬉しいです。お買い上げいただいたあかつきには、何か別のことにご使用いただいても構いません。額屋さんの額とキャンバスにはありません。
ユニテックGA あさぎ
この際、名前は気にしないことにしました。ユニテック・・・。GAは、グリーンエイドシリーズです。
この紙を選んだのは、しましまです。しましま、といえば、上高地です。カミ・・・。あのしましまには「新」がついていて、「旧」とか、なにもないのとかの有無が気になるところです。
それはさておき、この紙のしましまは、ある種の木の幹のようでした。そこで選びました。「あさぎ」と「みずあさぎ」で迷いましたが、ギリギリのところを攻めてみようと思い、「あさぎ」を選びました。時と場合によって緑に見えなくもない紙です。
そして、石好きの私にはターコイズの色にも見えます。ターコイズは旅のお守りで、贈り物にするとより力を発揮するとかしないとか。というわけで、ご縁があったかたへの贈り物にしてみました。人生という旅がさらに素敵なものになりますように!キャプションに書いた「良い旅を!」はそういう意味でした。
こちらの杉の皮入り和紙同様、白木の額すべてに入っています。
支持体(基底材)
杉の皮入り和紙(名刺大)
アルシュ
アヴァロン
ウォーターフォード
和紙(小川町産)
その他
キャプション
ご感想ノート
ありがとうございます。それでは、また。