名刺の話(GREEN展~ここが私の居場所~第Ⅲ章)

GREEN展出展にあたり、名刺をお願いしました。

記憶にある限り、人生で初めての自分の名刺です。

書こう書こうと思ってなかなか書けていなかったので、書きます。いよいよ、明日、GREEN展の最終日。この名刺とGREEN展に参加させていただけて大変嬉しいです。ありがとうございます。

※その後、デコカード様に制作実績としてご紹介いただきました。

ありがとうございます!

目次

名刺が無かった

これまで、仕事で何度も名刺を発注してきました。もちろん、自分の名前の入ったのもありました。しかし、それはあくまでも勤め先の会社の名刺であり、私のものではありませんでした。

個人事業主になってから、名刺をつくったことがありませんでした。私は自分が何者であるか決めることが怖かったのかもしれません。昔から名刺は重要な営業ツールであると言われる一方、名刺不要論などもあり、「ま、なくても困らないか・・・」と思い、ずっとつくらないでいました。

名刺をつくろう

しかし、今回、ついに人生初めての自分の名刺をつくることにしました。GREEN展の出展には、名刺は必須ではありませんでしたが、なんとなくつくってみたくなったのです。

どうせなら、思いっきり風変わりなのにしたい!インパクト大の!口下手だから会話のきっかけづくりもできたら・・・。私らしいのにしたい!

などなど、数か月間断続的に考えました。自分の大好きな紙を使いたいと思っていました。キラキラの絵を描いているから、紙もキラキラにしようかな?そんなふうに思っていた時期もありました。しかし、何かしっくり来ませんでした。

大好きな紙を発見

ある時、大好きな紙を見つけました。

グムンドバイオサイクル‐FS クロロフィル

うおお。これはすごい!!!

見た目も大好きでしたが、牧草が漉き込んであることにビックリしました。

私は「クロロフィルさん」と呼ぶことにしました。

「白黒ええよん」なのに黄緑の名刺って変じゃないか?そう思った瞬間もありましたが、緑が好きなので気にしないことにしました。白黒なのに黄緑なのは、会話のきっかけにもなるかもしれません。それに、なんてったってGREEN展です。黄緑の名刺はピッタリです。

素敵な印刷屋さんと再会(ネット上で)

印刷方法も特別なのにしたい!

というわけで、色々調べたら素敵な印刷屋さんを見つけました。デコカードさん。クロロフィルさんも活版印刷も取り扱っていらっしゃるところです。

ちょうど、少し前に活版印刷を自分でしてみたいと思い調べていた時期があり(Tokyo Artist Book Fair 2021の作品集について検討中でした。結局自分でポショワールの一種にしましたが・・・。さらにコラージュも)、ちらりとサイトを拝見していたことがあった印刷屋さんでした。素敵だなと思いつつも遠方だったのでそのときはブラウザを閉じてしまいました。

ここに来て再会。

こちらのブログは、クロロフィルさんに対する愛が伝わって来て、同志な感じがしました。それに、以前と別のキーワードでしたが再度お見かけしたので、運命を感じ、恐る恐る問い合わせてみました。

素敵な名刺、届く。

その後トントン拍子でご対応いただけ、予定より早くお届けいただけた為、Tokyo Artist Book Fair 2021にも間に合いました。ありがとうございます。

https://twitter.com/4696A4/status/1400388464063836160?s=20

Tokyo Artist Book Fair 2021の開催は6/5からでしたが、作品の納品は5月のおしまい頃でした。オンラインでも実施していただけること、参加者が300名(予定)だったことなどで準備のためにこれだけ早いのだと思います。

そして、6/12からのGREEN展・・・。

思えば、サンプルも取り寄せずに注文していました。印刷していただく内容は、ほんの少しだけにしてみました。時と場合に応じて変えたかったからです。フォントは活版印刷に関係あるものを使用してみました。

インクの色は、金という希望だけお伝えし、後はお任せしました。注文後、「金、派手だったかな?黄緑と金じゃ、見づらいかな?」などと思った瞬間もありました。しかし、じっと待ちました。

すると・・・

とっても素敵な名刺が届き、ビックリしました。さりげない金。しかも、緑の一種にも見えます。緑好きの私としては、緑×緑でもあり、その点も嬉しかったです。視認性もバッチリでした。

お伺いしたところ、「DIC620」をご使用くださったそうです。デコカードさんは「DIC619(赤金)」と「DIC620(青金)」をお持ちでいらっしゃり、印刷されるかたが両方のインクで試し刷りをされ、「DIC620(青金)」にて本印刷という感じだったそうです。感動しました。お任せにして良かったと思いました。


今回の記事とは別の話ですが、お任せにして良かったと言えば、AAAギャラリーさんの展示についてもそうです。自分の希望をお伝えし、そのようにしていただく選択肢もありましたが、お願いしなくてよかったと思いました。とっても素敵にしていただき、ありがとうございます。


重複するかもしれませんが、少し前のInstagramの投稿をこちらに・・・

一生分お願いしたので、折に触れて特別なかたにお届けできたらと思います。草の、良い匂いがします。名刺たちをお届けいただき、開封した時に、この紙にしてよかったと思いました。GREEN展でもご好評いだだきました(ニオイ禁止なので念のためOPPに入れ、口を塞ぎました)。

紙の切り方も素敵でした。もちろんプロだから当たり前と言えば当たり前なのでしょうけれど、美しかったです。なかなかまっすぐに決まった大きさで切るのは難しいです。Tokyo Artist Book Fair 2021の作品集の制作などで痛感しました。

印刷のずれについても、覚悟はしていました(しかしやはりいい感じの場所に入れていただけたらなと思ってはいました。トンボまで含めた版で刷っていただき後からキッチリ切っていただくわけでもないのに虫のいい話です)が、素敵に刷っていただけて感動しました。

印圧も、しっかりかけていただけて嬉しかったです。

名刺の箱も素敵でした。まだ撮影できていないのですが、ところどころ様々な色の入った不思議なしっかりした紙でできていました。

それから、活版印刷の版も同梱していただきました。当初、自分でも刷ってみたい思っていましたが、いざ届いてみると使わずに大事に取っておきたくなりました。家宝にします。気が変わったら刷るかもしれません。

ご担当くださった方のお名刺も素敵でした。もしや、これは・・・ビオトープ?自信がありませんが、私の好きな紙のひとつに似ている気がしました。嬉しかったです。

その後、素敵なお名刺の紙の名は「ディープマット オリーブ」とお教えいただきました。
ありがとうございます。
私の好きそうな紙を推測し、さりげなく同梱してくださったのがとても嬉しかったですし神だと思いました。

デコカードさんにお願いして良かったです。素敵なペーパーアイテムが欲しくなったらまた何かお願いしようと思いました。それから、口下手な私ですが、名刺で会話が盛り上がったら、デコカードさんにつくっていただいたことをそっとお伝えしようと思います。

他にも言葉になったら書き足していく予定です。ひとまず、公開します。

ありがとうございます。それでは、また。

※その後、付け足しです。ディープマットさんたちをそっとここに。オリーブ以外も素敵なので全部!

ご紹介、ありがとうございます。
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この記事を書いた人

絵を描くのと石を眺めるのが好きです。緑も好きです。SWELLも好きです。名前の由来はFAXDMです。白黒のA4。あとは「塞翁が馬」みたいな意味も込めました。

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