葉書大の作品6点目は「森と鳥」です。
作品について
こちらも「みどり」や「秘密の場所3」と同じくあの3人組のひとりです。
右側の下の作品をベースに加筆しました。踊っているような筆の跡をたくさん描いていったらどうなるかの実験でしたが、だんだん三角たちを描きたくなり、ひたすら三角を描きました。楽しかったです。
写真では伝わり辛いと思いますが、実物はよ~く見るとところどころ踊りの跡が下に隠れているのが見えます。湖のある森をイメージした抽象画になりました。青系の色は、雨でもあります。水のたっぷりある自然豊かな地域です。また、どこからどこまでが緑なのかという問いかけでもあります。それから、金色も結局上の層にも使用しました。見る角度によって金色の具合が変わります。
空に鳥も。
元々は、キラキラ光る麦畑(まだ穂が出ていない緑の葉っぱだけわさわさしている時期)にツバメが飛んでいる光景が美しいと思い、それを描きたいと思っていたのですが、そちらと融合し、こんな形に落ち着きました。鳥たちも三角です。自由に大空を飛んで好きなところ(緑がたくさんの場所)に行けたらと思い、描きました。
シリーズとしては「秘密の場所」にも入りますが、タイトルは自分の名前で遊んでみました。他には「森と樅」というのもあります。少し昔の私に会えます。たま~に会いに行くのでこのままにしてありますが、そのうち大がかりな改修工事をするかもしれません。
「森と鳥」に関するツイートを拾い出しました。
小川町産の和紙に描いてあります。胡粉ジェッソを塗る実験をした時の和紙です。
他の紹介で書き忘れたかもしれません(あるいは重複しているかもしれません)が、これらのちょっと旧作に足を突っ込みかけた作品(晴れ舞台に立つことなく葬り去られそうだった作品)に加筆したシリーズは、私にとって嬉しいシリーズです。なぜなら、作品を一旦眠らせる前はどうしたらいいかわからなかった問題を、経験を積むことにより解決できたからです。
額について
「森と鳥」の額は、マットを2枚にしてみました。
今回、額は同じにしてマットの枚数を変えることにより見た目がどう変わるのか実験をしました。
ありがとうございます。それでは、また。