「みどり」(GREEN展~ここが私の居場所~第Ⅲ章)

葉書大の作品4点目は「みどり」です。

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作品について

私は緑が好きです。自然も好きですが、緑色も好きです。今回GREEN展ということで、大好きな緑が名前に入っているグループ展に参加させていただけて大変嬉しいです。もちろんそれは「植物」という意味ですが・・・植物も好きなのでちょうどいいのです。

「みどり」はGREEN展への参加を決めた頃に制作した作品のひとつです。参加を決めた時から作品の発送までずいぶん時間があった(そしてその間、様々な寄り道をしつつ今の自分にできる最高の作品をお届けしようと試行錯誤しました)ので、初期のものはもう旧作という感じがしていますが、ほんの数か月前ですからよくよく考えれば新作です。この頃の作品もどれか送り出したいと思い、こちらを選びました。

色んな緑と仲良くなろうと思い試行錯誤したもののひとつです。私は緑が好きなのに緑のことがよくわかっていませんでした。今でもそうですが、ちょっとだけ仲良くなれた気がします。タイトルについて悩みましたが、緑と仲良くなった記念に「みどり」としました。

今回出展した作品のうち、同時期の作品は他にもありますが、どれも最終的に(私が他の3つのグループ展を経験し天然石の粉とちょっぴり仲良くなってから)手を加えたものばかりです。

「みどり」だけが、唯一何も手を加えなかった作品・・・となりそうでしたが、ほんの少しだけ天然石の粉を使用しました。ただ、他の作品に比べ画面の様子は殆ど変化していません。その点が大きな違いです。

アーティストとして地産地消をしてみたいということで相性を確認中だった和紙(小川町産)を支持体とし、胡粉ジェッソを塗らずにそのまま描いたような記憶があります。あるいは数回塗ったか・・・?(このように、忘れてしまいがちなので記録はちゃんとしておこうと思いました。できる限り。)

とにもかくにも、「みどり」は和紙のテクスチャが活かされた画面になっています(しかも四方耳付き!耳、好きです)。

胡粉ジェッソを塗ると、いつの間にか和紙が和紙の表情を失ってしまうのです。これは、紙に耐水性を得て欲しくて行った一連の実験で理解したことです。その代わり、面白い凹凸をつくれたりもしますが、和紙じゃなくてもいいんじゃないかと思えました。それから、和紙の風合いが消えてしまうのが悲しかったです。
あと、重くなります。もし葉書の値段で送ろうと思っても、重すぎて高めになります。これも、もし葉書大の作品だからということで葉書の値段で送ろうとした人がいて、送る段になって「あ・・・」となったら、あるいは受け取った側が「え・・・?」となったら、切ないと思いました。
というわけで、胡粉ジェッソ大作戦は一旦中止することにしたのでした。

「みどり」は確か6gより軽かったような記憶があります。ほとんど塗っていないか塗らずに描いたらどうなるかの実験をしたかのどちらかだった気がします。夢中で描いていると何をどうしたか忘れてしまうのです。記録することすらも・・・。

「みどり」に関するツイートを拾い出しました。

「最終選考」と書いてあるのは、とあるギャラリーに営業に行ったからです。コンペに参加等々はしていないのですが・・・。取扱作家にはなれませんでしたが、ありったけご覧いただき、5点が最終選考に残り、個人的に2点、お買い上げいただけました。ありがとうございます。

最終選考に残ったからGREEN展に出展したわけではありませんが、ふたを開けてみたらこの作品が選ばれていたという感じです。奇しくも、他の2点もそうです。大変身しましたが・・・後日ご紹介します。

このツイートから推測するに、「みどり」は恐らく胡粉ジェッソは塗らずにアクリル絵具を直接塗っています。軽~い感じの和紙のあたたかみのある作品です。初夏の生命の輝きを表現しました。

額について

額は「風のおくりもの3」「山岳地帯の詩」「秘密の場所2」などと同じ種類のシンプルなものです。マスキングテープの色が違います。

金具と麻紐をつける前ですが、こんなツイートを見つけたので置いておきます。

ありがとうございます。それでは、また。

ご紹介、ありがとうございます。
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この記事を書いた人

絵を描くのと石を眺めるのが好きです。緑も好きです。SWELLも好きです。名前の由来はFAXDMです。白黒のA4。あとは「塞翁が馬」みたいな意味も込めました。

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