リキテックスプライム(ディオキサイジンパープル)と和紙(細川紙など)を用いた作例

Tokyo Artist Book Fair 2021に出展中の限定3部の作品集の作品、10点目は、こちらです。

こちらの作品は制作中に「ナス」と呼んでいたものです。もとはと言えば、色がそれっぽかったものですから・・・。透かすと、隠れている色が出てきます。何度も重ねて塗りました。

「落ちそうで落ちないさん」は2人居ます。光の具合によっては1人しか見えません。ふたりが見えるとき、私はこの風景がエビやカニの一種にも見えるのです。

「落ちそうで落ちないさん」は、杉の皮入り和紙のきょうだいでできています。杉の皮入り和紙は、東秩父村の和紙の里で出会い、一目で大好きになりました。この和紙は、幾つも大きさがあり、大きさ毎に厚さや杉の皮の入り具合が違います。そして、色も違います。年の離れた兄弟姉妹みたいな感じもしました。あるいは、家族。

表紙は、名刺くらいの小さな紙(四方耳付き)でした。「落ちそうで落ちないさん」にはとても大きな紙(全紙?)をほんの少し使用しました。

ふたりでおはなししてるみたいにも見えます、私には。なんだか好きです。

ありがとうございます。それでは、また。

ご紹介、ありがとうございます。
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この記事を書いた人

絵を描くのと石を眺めるのが好きです。緑も好きです。SWELLも好きです。名前の由来はFAXDMです。白黒のA4。あとは「塞翁が馬」みたいな意味も込めました。

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