noteにもちらっと書いたのですが
全然書き足りないので、こちらに詳しく書きます。もしかしたら、複数記事になるかもしれません。
出展の経緯
GREEN展の準備をしていたある日のこと、「Tokyo Artist Book Fair 2021」を知りました。
ピカレスクさんは、作品の大きさに限界を感じていた私が「こんなところで取り扱っていただけたらいいな・・・」と思い始めていたギャラリーでした。小さくて素敵なものたちを扱い、しっかりと懸け橋になっていらっしゃるからです。ネットでの宣伝にも力をいれていらっしゃるようです。出展料無料(少なくとも「Tokyo Artist Book Fair 2021」は)も有難いです。ウワサに聞く、作家から作品とお金と時間を搾取するような悪徳ギャラリーとは違います。
応募すれば、取り扱っていただけるかもしれない!常設ではなくても、取り扱っていただけた事実は変わらない!
既に申し込んでいた他のグループ展や小さいながらもOKをいただけた常設展の準備と並行して進められるか自信はありませんでしたが、今年いっぱいまずは力の限り取り組んでみることを自分と約束したのですから、とにかくチャレンジです。
というわけで、ダメ元で応募しました。応募フォームはとても大変でしたが、何とか入力し、送信しました。箸にも棒にもかからないかもしれませんが、今までのことをありったけ書きました。
すると・・・なんと、お取り扱いいただけることになったのです。あっという間に夢が叶いびっくりしました。ありがとうございます。
「Tokyo Artist Book Fair 2021」に出展しようと思ったのは、作品集が参加条件だったからでもあります。GREEN展の作品を作品集にしたら、より多くの方にご覧いただけるのではないか・・・?そんな思いもありました。結局これは実現しないことになるのですが・・・(その代わり思いもよらない自分自身納得いく作品ができました)。
制作の様子と作品について
作品集は、当初、デジタルとアナログ、2種類用意する予定でした。デジタルは、noteの「みんなのフォトギャラリー」でご使用いただいたものを中心に、これ!と思ったものを、そして、アナログは、先程と重複しますがGREEN展の作品、それからこれまで描いた作品です。申込時にも作品集の内容については書きましたが、それでもOKをくださったピカレスクさんに感謝いたします。しかも、その後、大変貌を遂げるのですが・・・。
ちっちゃい方が省スペースでいいかしらと思いつつもある程度大きい方がどんな絵かわかりやすい(元々Tシャツ用に描いた作品もあり、けっこう細かいので小さくすると潰れます)というのもあり、色々迷いましたが、結局ポストカード大にすることにしました。この大きさなら、もしお気に召していただけたなら、気分に応じて他の作品と入れ替えてピカレスクさんの額やご自身の額などで飾っていただけるかしらと。
今思えば、この時おぼろげながら既に重ねたり透かしたりしたいと思っていたようです。
その後、諸事情によりデジタルの作品集は1ページ毎でGREEN展のプレゼントになることになりました。具体的には出品の規定に後からエディションナンバーの件が書き加えられているように見えた(私が見落としていただけかもしれないのでこう書いておきます。初期の募集要項と時間が経ってからのものはかなり変わっている気もします。参加者からの質問に応じて加筆したんだと思います。とりあえず始めて後から修正するというのは大事なことだと思います)こと、問い合わせてもお返事をいただけなかったこと(300人も相手にしているから大変だと思います。なので、お返事の催促はしませんでした。他の何かについても言えることですが、お返事が無い場合はご縁が無いと思いそっとしておくタイプです、私は。すべてはうまくいっています)などです。アートの神様が、そっちじゃないよ、と言っているのかもしれないと思いました。気づかなかったらそのままつくって出していたと思うので、気付いて良かったです。
それに、今回印刷した作品は、わりと気に入っているものたちなので、実質的に今後どこでも使えなくなるというのは悲しすぎます。それに、noteの「みんなのフォトギャラリー」に提供し、既にご使用いただいていますし、商品化もしているので、それを消すことはできません。応募時に作品の素性はお伝えし、OKをいただいたので、てっきり大丈夫だと思っていました。それに、エディションナンバーについて、最初に規定を拝読した時に目に入らなかったというのもあります。エディションナンバーについては、量産可能なモノの価値を上げるための工夫だと思うので、教えていただけて感謝しています。GREEN展では限定10部16種類のプレゼントとして出展する予定ですが、あくまでもインクと紙の組み合わせが限定です。今後別の何かに刷るかもしれません。
・・・という感じで規定をうまく理解できず、もやもやしたので、完全に大丈夫な作品を用意しようと思いました。結果的に良かったと思えたので、これは起こるべくして起こったことなのだと思います。アートの神様が、こういう形で私を導いてくださったのです。ありがとうございます。
そして・・・もうひとつ(というか唯一となりましたが)の作品集、アナログです。アナログは、当初の予定を変更し、GREEN展とは関係ない新作にすることにしました。しかも、印刷ではなく、自分で刷るという・・・。自分では印刷屋さんみたいなことはできないので、版画です(その後、コラージュや切り絵?も。ミクストメディアです)。当初限定10冊の予定でしたが、3冊にしました。
漸くこの辺りで原型が登場。厚みを気にしつつ形にしていきました。それと並行して、もうひとつの参加要件であるポストカード大の作品も。
このままも好きですが、色々加えて冒頭の感じになりました。もう1度描きたい作品です。まったく同じのは難しいでしょうけれど・・・。仲間を描いてみたいです。自分の好きなモノは、単純化するとけっこう三角形なのかもしれないということを知りました。というわけで、早速仲間を描いたりしています。
そして・・・だんだん制作と記録と投稿が難しくなってきた頃です。それから「風のおくりもの」を並行して制作していた時期でもあります。
作品集の額担当の紙たちを切りました。東秩父村の「和紙の里」の短冊たちです。ちょうど良い厚みと大きさだったので。せっかくの短冊を切ってしまうのは忍びなかったのですが、切りました。耳も・・・。耳、好きです。
漸く、モチーフやテーマが決まりました。
この先、何度も絵具を重ねました。そして、猫とナス(この先も登場します)。
この先は、暫く「風のおくりもの」の制作がメインになっていたような気がします。そして、遂に外側だけ切ってあった枠の内側を切りました。
「今日も」と書いてあるので、おそらく昨日も切ったのだと思います。「メディア」から関連ツイートを確認し、こちらの記事を書いているのですが、昨日のはおそらく、文字だけのツイートです。1冊分切ると結構しんどいことがわかり、1日1冊にした話だったように記憶しています。間に合うのか!?とちょっぴり不安になりつつ、1つ1つ切っていました。当初GW明けに納品でしたが、5月のおしまいに締切が延びたので間に合いました。ありがとうございます。
そして、ついに表紙です!
表紙は、全然できませんでしたが、うまくつくろうとか、規定の販売価格以上の価値を生み出そうとか、失敗したら材料も時間も無駄になるとかそういうのを考えずただただ素材との触れ合いを楽しむことにフォーカスしたら、俄然進み始めました。
時々、ツイートの画像に写っているのは、Flambergさんの銘木の柄のカッターです。このカッターは、見ているだけで元気が出て来ます。毎日一緒に暮らせて幸せです。Tokyo Artist Book Fair 2021の制作も大いに助けていただきました。ありがとうございます。
「あの時のまま」と書いたのですが、天然石の粉を使用した後にてっきりツイートしたと思っていたらすっかり忘れていたことに気付きました。「天然石の粉をまだ使っていない」のツイートと見かけはほぼ同じですが、天然石の粉が使用してあります。天然石の粉もさることながら、絵具を更に塗ろうと思っていたので、それをしていないという意味です。
山の上にのっけたいと思っていた「落ちそうで落ちないさん」たちもついにのせることができました。
色々大変でしたが、つくって良かったです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
何のつもりでこの作品をつくったのかについてほぼ書けなかったので、別の記事であらためて書きます。たぶん、GREEN展が終わったら・・・。
ありがとうございます。それでは、また。
その後、ひとまず記事を用意しました。
7月以降、書き足して行きます。あるいはさらに別の記事にするか、検討中です。