この記事は、こちらの記事の続きです。
というわけで、かねてから気になっていた実験をすることにしました。
実験の内容
概要
葉書大の洋紙と和紙に胡粉ジェッソを塗り違いを比較
4種類各2枚
1枚につき縦横交互に6回塗布
縦横塗るごとに乾燥
使用画材
胡粉ジェッソ(リキテックス)
ハガキサイズの紙
・和紙(埼玉県小川町産2種類)
・洋紙(アヴァロン水彩紙300g中厚口中目、ウォーターフォード水彩紙ナチュラル300g中厚口中目)
実験の経過と結果
まず、1層目を塗りました。
「その後・・・」とあるのは、和紙に絵具を塗った後だからです。
1層目を塗ったら、紙がブリッジをしました。そして、平らになりました。これは以前、絵具を6層塗る実験をした時と同じでした。たっぷり全面的に塗ると、塗布面が凸の状態で反り返るようです。ここで、慌てず騒がずそのままそっとしておきます。すると、紙はいつの間にか平らになります。2層目も塗って、一晩そっとしておきました。
すると・・・
逆に塗布面が凹の状態に反りました。反り具合は、和紙の方が激しかったです。
次に、3、4層目を塗りました。
ここで、塗る前、2グループのうち1グループを強制的に曲げて平らにしてみました。曲げてみたら、平らになりました。作品によってはひび割れが生じたり、裏面に御神渡りのような跡が生じたりする可能性もありますが、胡粉ジェッソを2回塗ったものは優しく扱えば大丈夫そうでした。乾燥後手で整形したものと自然に任せたものの2通りで実験を継続しました。
どちらのグループも1層目の時にくらべ、塗布直後凸になりづらくなりました。そのままの形でじっとしている感じです。
しばらく自然乾燥させた後(別の機会にドライヤーも試しましたが、あまり好きになれなかったので自然乾燥です)5層目、6層目も塗り、そっとしておきました。
この記事は書きかけでそっとしてあったのですが、ひとまずここまでで投稿します。
話が前後しますが、その後の様子です。
結論としては、自分で曲げれば大丈夫ということと、下地を塗るとせっかくの和紙の風合いが損なわれてしまうのが残念ということがわかりました。あと、重くなります(実際量ったところ10gを超えるものが多かったです)。なので、葉書の料金では送れません。それに、作品としても、一般的なポストカードの値段では販売が難しいので、色んな意味で重いです。鑑賞専用(贈り物含む)としてご購入いただく分には、大丈夫かもしれません。それから、和紙を選択することの意味が問われます。これはこれであり、なのかもしれませんが・・・。裏側の手触りがやさしいとか、そういうのはあるかもしれません。額に入れなければ・・・。
ありがとうございます。それでは、また。